統合型リゾートは延期される?斉藤大臣は会見にてIR入札のルールを決める時期について言及せず
日本では統合型リゾートの建設に向けて着々と準備が進められています。実際にどの場所に統合型リゾート、カジノが建設されているかが気になっているという人も多いことでしょう。
そして、先日斉藤大臣は統合型リゾート施設の整備計画について会見を行いました。
大臣、IR誘致の判断材料にならず
先日斉藤鉄夫国土交通大臣は統合型リゾート施設の整備計画について会見を行いました。
日本政府でカジノリゾートの申請プロセスを監督している斉藤大臣は、4月下旬に提出された大阪と長崎のそれぞれの申請について、当局がいつ発表するかについて言及することを避けました。
会見にて斉藤大臣は、月曜日の定例記者会見で、大阪と長崎がそれぞれカジノを含む統合型リゾート(IR)の開発を許可されるよう努力していることについて、今月中旬までに発表されるとの見通しを質問されました。
これに対して斉藤大臣は、「省内に設置された検討委員会で検討中であり、現在の状況や発表の時期についてはコメントしたくない」と答えています。
大阪府の運営会社である米MGMリゾーツ・インターナショナルは以前、今秋までに国から何らかの発表があることを期待していると述べていました。
しかし、今回のように斉藤大臣が何もコメントしないなど進捗が見られないのであれば、10年以内に日本でカジノリゾートがオープンすることはないだろうという考えが広がっています。
統合型リゾートはいつ建設される?
カジノ法案が成立してから数年が経ちますが、今でも統合型リゾートが建設される時期については具体的に目処が立っていません。
政府によると2025年頃もしくは2020年代後半の開業を目指しているとのこと。しかし、2020年から2022年頃とされていたIR候補地の決定もいまだに行われておらず、斉藤大臣からも具体的なコメントが一切出ていません。このような状態では、統合型リゾートの建設はますます遅れることが予想されるでしょう。実際に統合型リゾート建設候補地では住民の反対の声が広がっており、署名活動なども行われています。このような住民からの反対の声もあり、統合型リゾートの建設が厳しくなってきているのです。実際にこれまで住民の反対により、複数の候補地が統合型リゾートの建設を諦めることになりました。
また、日本では以前新型コロナウィルスの感染者数が多いとうことも、統合型リゾートの議論が進んでいない理由として挙げることができます。
斉藤大臣は会見では統合型リゾートの建設についてではなく、新型コロナウィルスについても多くコメントを出しています。
国交大臣としての立場からは、統合型リゾートの建設を急ぐよりも、現在の新型コロナウィルスをどのように抑えつつ、従来の観光業を復活させていくかに焦点を置いているようです。そのため、新型コロナウィルスが落ち着かない限り、日本で統合型リゾートが建設されるのは難しいと判断できるでしょう。今後政府からどのような発表があるか、引き続き注目です。