セガサミーホールディングス株式会社、統合型リゾート建設のための資金を用意
日本では、ゲームコングロマリットであるセガサミーホールディングス株式会社が、横浜市に統合型カジノリゾートを建設するために、10億9000万ドルの資金を準備していると報じられました。
同社は以前から横浜市の統合型リゾート建設に関心を示しており、準備をしてきました。
この記事では、先日行われたセガサミーホールディングス株式会社の取締役会で報告内容について詳しく解説しています。
取締役会での報告内容
セガサミーホールディングス株式会社は、2021年6月11日に、取締役会を開催しました。
この取締役会では、統合型リゾート事業への参画を目指して、アジアのカジノ専門企業であるゲンティン・シンガポール・リミテッドと提携したことを発表。
また、綜合警備保障株式会社、鹿島建設株式会社、株式会社竹中工務店、株式会社大林組とともにコンソーシアムを組成し、横浜市の実施する特定複合観光施設設置運営予定者の公募に応募することを決定したことを報告しました。
これまでの準備
セガサミーホールディングス株式会社は2012年から統合型リゾート事業の参画を目指して準備を進めてきました。
宮崎県のフェニックスリゾート株式会社のグループ会社化をしたことに加えて、韓国における合弁会社 PARADISE SEGASAMMY Co.,Ltd.を通して、統合型リゾートの開発・運営ノウハウを学んできました。
そして、今回シンガポールで、リゾート・ワールド・セントーサ(Resorts World Sentosa)の開発・運営をしているゲンティン・シンガポール・リミテッドを、国内 統合型リゾート 事業を成功させるためのベストパートナーであると判断し、提携するに至ったのです。
そして、セガサミーホールディングス株式会社は、事業者選定、区域認定等の一連のプロセスを通過する事を前提として、最大約 1,200 億円を支出する予定です。
ただし、この支出額は今後の金融機関からの借入等の割合により変動する可能性があります。
横浜市の現状
セガサミーホールディングス株式会社は神奈川県横浜市の統合型リゾート事業への参画を目指しています。横浜市は東京都心から南に約17マイルのところに位置しており、約370万人の人口を抱える大都市です。
そして、山下公園近くの116エーカーのウォーターフロントにラスベガススタイルの統合型リゾートを建設することを目指しています。
横浜市は日本の3大統合型カジノリゾートの1つを誘致する許可を得ようと、これまでも多くの準備をしてきました。しかし、横浜市は建設を開始する前に、ギャンブル関連の企業を選び、2022年4月の期限までに連邦政府の選考委員会にライセンス申請書を提出することが義務付けられています。
現在、セガサミーホールディングス株式会社以外にも、マカオの大手ギャンブル企業であるメルコリゾーツ・アンド・エンタテインメント社が横浜市のカジノライセンスのうちの1つを獲得するために準備を進めており、まだどの企業が選ばれるかは決定していません。
まずは、横浜市から正式な提携パーティーとして選ばれることが、セガサミーホールディングス株式会社の最優先事項となることでしょう。