大阪府、休業要請に応じないパチンコ店名を公表
最近ではコロナウィルスの流行により、日本でも営業を自粛する店舗が増えてきました。レストランや大型ショッピングモールなど人が集まりやすい場所は完全に営業を休止するか、営業時間を短くしてオープンするなどそれぞれで何かしらの対策をとっています。
そして、パチンコ店も例外ではありません。パチンコ店では人が密集することに加えて、スロット間の距離が近いことから感染のリスクが高いといえます。そのため、市町村は休業要請をしているのですが、これに応じないパチンコ店が多く、現在でも営業している店舗が多くあるのです。それに対して、大阪府がとった行動が日本だけではなく、世界からも注目を集めています。
大阪府が休業要請に応じないパチンコ店の名前公表
日本ではコロナウィルスの感染を防ぐために、各パチンコ店に休業要請を出しています。しかし、この要請に従わないパチンコ店が多く、これまでと同様に営業しているパチンコ店が多数あるのです。この事態をどうにかするために、大阪府は全国で初めて要請に応じないパチンコ店6店を公表。これに続き、さらに他の店舗を公表することも予定しており、東京都でも同様の動きがあるとされています。
パチンコ店の名前公表は効果的?
このパチンコ店の公表は、辱めを狙いとしています。日本にある「恥の文化」をうまく利用することでこれらのパチンコ店に営業を停止させようというのが大阪府の狙いです。しかし実際には、店舗を公表することによって利用者に対し「このパチンコ店なら営業している」という情報を提供していることになり、逆効果になるのではないかという指摘もあります。
ただ、当初公表した6店のうちの3店は現在実際に休業しており、政府の狙い通りになったということになります。ただし、「HALULU」「ザ・チャンスα」「P.E.KING OF KINGS大和川店」の3店舗は名前を公表されたにも関わらず、依然営業を続けているとされています。
また、今回公表されていないだけで、まだ営業を続けているパチンコ店が多くあるとされています。実際、大阪府だけではなく、東京にも営業を続けているパチンコ店が20以上あります。これらのパチンコ店は、一部のパチンコ店が営業を休止していることにより普段よりも客の数が増え、駐車場も満車であることが多いと話しています。また、空いているパチンコ店を求めて、わざわざ県外から大阪まで訪れる客がいることも明らかになっています。
パチンコ店側は「自動ドアも開放して、換気にも気をつけている。消毒液も設置している。」など、衛生管理には気を使っていることをアピールしていますが、感染のリスクがあることには変わりはないでしょう。
市民の声は?
今回の店名の公表に対し、空いているパチンコ店があればそこを目指してしまう人がいるのは当然である、という声が聞かれています。ストレス解消のために、パチンコを必要としている人がいるのも事実であり、「やっているなら行こう」と軽い気持ちでとらえている市民が多いのです。
一方で本当に規制をしたいのであれば、罰則を設けるなど厳しい措置を取った方がいい、という声も聞かれています。完全にパチンコ店を休業させるには、市民の理解を得るか、政府がより規制を厳しくする必要があるでしょう。