Google Play、15か国でギャンブルアプリを解禁
ギャンブルアプリは現在、イギリスなどのごく一部の国を除いて禁止されています。
しかし、Googleが2021年1月28日に、日本を含む15各国で、アプリストア「Google Play」を通じてギャンブルアプリを利用できるようになることを発表しました。
ギャンブルアプリが解禁になる国
Googleは3月1日以降、15か国でギャンブルアプリが解禁されると発表しました。
現在ではイギリス、フランス アイルランド、ブラジル(一部)のみでギャンブルアプリの利用が認められていますが、3月1日以降は以下の国が新たに追加されます。
オーストラリア、ベルギー、カナダ、コロンビア、デンマーク、フィンランド、ドイツ、日本、メキシコ、ニュージーランド、ノルウェー、ルーマニア、スペイン、スウェーデン、アメリカ合衆国
ただし、具体的に何が許可されるのか、何に制限があるのかなど、細かな規定は国によって異なります。ここでは、3月1日からギャンブルアプリが解禁となる国から、いくつか例をとって規制内容を紹介します。
・フィンランド
フィンランドではモノポリーのオペレーターであるVeikkausのアプリのみが許可されます。
・ドイツ
ドイツではすでにオンラインスロットやポーカーが許可されていますが、Google Playで許可されるのはスポーツベッテイングと宝くじアプリのみとなります。
・ノルウェー
現在ノルウェーでは、NorskTippingとNorskRikstotoのみが合法のギャンブルプロバイダーとして認められています。しかし、Google Playでアプリを提供できるオペレーターには制限を設けていません。
・アメリカ合衆国
アメリカでは週によって規制が異なります。スポーツくじは、モバイルギャンブルが合法の州でのみ提供されます。また、カジノは、デラウェア、ニュージャージー、ペンシルベニアに限定されます。ネバダではポーカー専用アプリが利用可能となります。
日本での規制は?
日本では3月1日以降スポーツギャンブルと宝くじのアプリのみが解禁されます。スポーツギャンブルには競馬、競艇、競輪、オートレース、サッカーくじが含まれます。
つまり、現在国が認めているギャンブルに関しては、アプリが利用になるということです。
カジノゲームなどはこれまで通り禁止されているので、この点には注意が必要です。
ギャンブルアプリを公開する手順
アプリメーカーがギャンブルアプリをリリースする際には、既定の手順に従う必要があります。
まず、アプリメーカーはGoogleアプリが設ける申込フォームを入力する必要があります。そして、アプリがリリースされる国の法律を遵守し、アプリを公開したい国ごとに有効なギャンブルライセンスを取得することが求められます。
これらの他にもレーディングを「AO(成人のみ)」にする、責任あるギャンブルに関する情報を明記する、などの細かな規定があります。これらには未成年がギャンブルをできないようにする、ギャンブル依存症を防ぐ、という目的があります。
有料アプリとして販売できない、アプリ内課金を利用することができない、ということも定められているので、ギャンブルアプリは基本的に無料で利用することができます。